*** 介護事業開始にあたり ***

 近年、当業界の営業収入は景気の後退や、マイカーの普及に加え、運転代行
業等の隙間産業の進出に伴い減少の傾向を辿って参りました。当社としても、
経営努力を続けているところでありますが、状況として厳しい環境にあることは
業界全体の流れと同じ状態にあります。
 一方、平成14年には当業界も規制緩和の大きな流れの中で、新たな対応を
迫られようとしております。今、私共はこの流れを否定することなく、これからの
当業界のあり方を今まで以上に真剣に考えながら、新しい時代に即した業態に
変革していくときが訪れていると考えます。最近の報道機関の発表では、
我が国が男女共に世界1位の長寿国となり、高齢化の波が益々大きく社会に
影響を及ぼし始めております。そのような状況の中、タクシーの利用もその流れ
を受け、特に昼間の利用形態は自分自身で移動手段を持たない高齢者の利用、
その中でも施設を中心とした障害者や自分一人では行動が制約されている要介
護者の方々、病院に通院する患者の方々がタクシーを無くてはならない交通機関
としてご活用頂いているところであります。しかし、今迄我々はどちらかというと
それらの方々にあまり目を向けずに事業運営して参りました。
そこで今回、時代に適応したサービスとして平成13年8月1日より介護タクシー
「エンジェル」事業を展開することと致しました。タクシーの現状に目を移すと、
車両は主に健常者の利用を中心に考えたもので、乗務員の技術も様々なお客様
のニーズに応えられない場合が数多く見受けられました。そこで、今回当社では
車椅子専用タクシーを導入(ハード面)し、ホームヘルパー2級資格取得乗務員
(ユニバーサルドライバー)がお客様のサポート(ソフト面)を行うことにより、お客様にはより安心してご利用頂くことが出来るサービスとして事業開始致します。
 終わりに、私達は今一度原点に立ち返り、本当に当業界を必要となされている
方々にしっかりと目を向けてこの事業をスタート致します。今回、私達はこの事業
開始に当たり当社乗務員6名が厚生労働省認定の約130時間に及ぶ講習を受講し、ホームへルパー2級の資格を取得致しました。私達は、これらの技術を活かし
ながら健常者、障害者、高齢者、要介護者、お子さま等々全ての人にやさしい
ドライバー(ユニバーサルドライバー)を目指して業務に携わって参ります。
この事業に取り組むことにより、当社がこの地域で必要とされる会社に、また、
タクシーが地域社会で無くてはならない交通機関に少しずつ変化していくよう
努力して参る所存でございます。この事業が、この地域で全ての人がいきいきと
生きる地域づくりの一翼を担えれば幸いに存じます。




 ●寝たままでの洗髪の研修


●ベッドから車いすへの移乗の研修 

●新聞掲載記事
岩手日報夕刊<H13.8.17> 岩手日日<H13.8.27> 河北新報<H13.10.5> 岩手日日<H14.1.6>